○日本海新聞 井上昌之 記者
知事は、今、評価するというようなことをおっしゃったんですけども、このディズニーのキャラクターのスティッチが登場すると、これがあまりに唐突過ぎて県民のかたに理解いただけるのかなと思うんです。今まで水木しげる先生ですとか、谷口ジロー先生の漫画、名探偵コナンもそうですけども、これでメイドイン鳥取で売り出してきたのに、なぜここでいきなりこのディズニーのキャラクターを使って、まんが王国の建国の年をアピールしないといけないのかなというこの辺の理由がですね、ちょっと理解いただけないんじゃないかなという気がするんですけども、このあたりはどうでしょう。
●知事
ただ、多くの国内外の人に聞いていただければ、コナンあるいは鬼太郎というものも、当然頭の中でヒットしてくる、なるほどなというのはあると思うんですね。それで、それに合わせてディズニーのキャラクターという、これも世界的にアピール力のあるキャラクターが応援に回るということが、さらに1つの統合力と言いますか、そういうものを増していくんではないかなというふうに期待をいたしております。こういうようなプロポーザルで出てきたアイデアではありますけども、そのディズニーキャラクターとのコラボレーションというところも評価対象になったのには、私はイベントの力を高める、そういう設定ではないかなというふうに多くの人が理解していただけると思っております。
○日本海新聞 井上昌之 記者
結局、イベントが目指す方向性が、こういうディズニーとかを入れてしまうと、もう、わけが分からなくなってしまうんじゃないかなという気が、心配があるんです。というのが、今まで本当に鳥取県はまんがの王国であると、作家さんも多く生まれてこういうイベントもあると、境港の水木しげるロードもあるということで売り出してきたのに、唐突にこの海外のアニメのキャラクターを入れてPRさせることで一体どういう効果が出てくるのかなという、その辺がちょっとよく分からないんですけれども。
●知事
つまり、案内役ですよね。主役はやっぱりコナンとか、あるいは水木先生だとか、あるいは地域のいろんなアニカルのイベントなどだと思います。そういうものを1つに束ねる存在として、そのディズニーキャラクターも活用してはどうだろうかと、こういうアイデアでございまして、要はメインディッシュとそのデザート的なそういう存在との違いはあろうかと思います。メインディッシュはあくまでも県内の素材だということでありまして、スティッチのためのイベントをやるわけではないと理解をいたしております。
○読売新聞 野口英彦 記者
その点について、 私も[日本海新聞]井上記者と同感でして、この鳥取県の食とか文化、歴史というのとスティッチの世界観が本当にマッチするのかいう、ここにまず戸惑いを覚えますし、例えば、県外から人を呼ぶ場合に、私は鳥取県出身者として申し上げれば、例えば鬼太郎であれば、鳥取県は水木[しげる]さんの出身地であるということを言えば分ってもらえると思うんですけど、では、なぜ鳥取でスティッチなのということに関して、恐らく多くの県民は上手く説明できないと思いますし、正月の紙面で多少漫画の企画をやった私でもずっと頭を抱えているんです、なぜ鳥取でスティッチなのと。そこの部分がうまく説明できない限りは、こういったイベントは成功するとは思えないんですけど、そのあたりどうでしょうか。
●知事
それはいろんな要素が、国際まんが博ですから入ってくるということで、トータルとして見ていただければ、県内の素材が中心になって、それに分かり易い案内役、ガイドとしてスティッチが出てくるということになろうかと思うんです。今、これ、多分、この度プロポーザルでやりましたので、これから基本コンセプトの詳細を詰めていくことになるんだと思いますが、当然ながら、ご指摘のような鳥取がむしろ霞んでしまうことがないように、それは最大限の配慮をしていかなければいけないと思います。
○読売新聞 野口英彦 記者
これは一過性の祭りじゃないんだと、サブカルチャーも含めて幅広い取り組みをするんだというときに、ディズニーのキャラクターというのは、ご存知と思いますが、非常に著作権の管理が厳しいことで知られておりまして、著作権保護の期間を延長する法律を、別名「ミッキーマウス法」と呼んだりするようなこともあるそうであります。そうしますと、例えば気軽に、例えばチラシに使ったり、ポスターに使ったりすることはできにくい素材、あるいは日本のコミックマーケットではそういう、例えば有名作品のパロディー的なものがある程度許容されているわけですけども、そういうものも、これはなかなか難しいと思うんですね。だから、非常に扱いにくい素材をなぜわざわざ採用しないといけないのかなという気がするんですが。
●知事
著作権ということで言えば、実は我々もそれ、常に壁があるわけでございまして、水木[しげる]先生のキャラクターでも、青山剛昌先生のキャラクターでも、かなり精力的な交渉をして一つ一つ丁寧にやっていっております。これは今の著作権の世界でありまして、ディズニーも同じことなんだろうなというふうに思います。今回のそのスティッチのご提案も、今回のイベントのガイド役ということであって、永続的に鳥取に住んでもらうということでは多分ないんだろうと思いますが、そういう限られたイベント対応の使用ということで、著作権的には整理をしていくという考え方じゃないかなと思います。もちろんその辺の具体的なPR戦略だとか、広報媒体の在り方も含めまして、よくこれから検証していくということになろうかと思います。